富知神社(読み)ふくちじんじや

日本歴史地名大系 「富知神社」の解説

富知神社
ふくちじんじや

[現在地名]富士宮市朝日町

富士山の南西麓に鎮座祭神は大山祇命。「延喜式」神名帳の駿河国富士郡の「富知フヂノ神社」に比定される。現在は南隣にある富士山本宮浅間大社の摂社。福地社・福地明神社・不二神社とも記される。江戸時代に記された「富士本宮浅間社記」によれば、福地明神社は大宮おおみやの地に大同元年(八〇六)浅間神社(富士山本宮浅間大社)が遷座してくるまで、大宮の地主神であったという。

吾妻鏡」文治二年(一一八六)七月一九日条に「富士領上政所福地社」とみえ、源頼朝から神田を寄進されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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