デジタル大辞泉
「寒施行」の意味・読み・例文・類語
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かん‐せぎょう ‥セギャウ【寒施行】
〘名〙 寒中、餌を捜すのに苦労する狐や狸などの
小動物に餌を施すこと。《季・冬》
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
寒施行
かんせぎょう
寒中の餌(えさ)の少ない時期に、小豆(あずき)飯、油揚げなどを田畑やキツネの巣の所に置き、野獣に施しをする年中行事。食べ物を野に置くので「野施行」、キツネの穴をみつけて与えるので「穴施行」ともいう。中国地方から近畿地方にかけて広く行われた。家々から米や銭を集めて食べ物を調え、多くは夜遅く、「寒施行、寒施行」と唱えながら道々投げ歩く。稲荷(いなり)の小祠(しょうし)に供物をあげながら巡拝する所もある。
[井之口章次]
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