コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

寒施行 カンセギョウ

デジタル大辞泉の解説

かん‐せぎょう〔‐セギヤウ〕【寒施行】

寒中に、餌の乏しいキツネ・タヌキなどに食物を施すこと。巣穴の前やあぜ・山道などに置く。穴施行野施行 冬》「―北へ流るる野川あり/波郷

出典|小学館デジタル大辞泉について | 情報 凡例

大辞林 第三版の解説

かんせぎょう【寒施行】

えさの少ない寒中に、鳥獣のための施しとして、食物を狐などのすむ穴や野道に置いておく習俗。野施行。穴施行。狐施行。 [季] 冬。

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

寒施行
かんせぎょう

寒中の餌(えさ)の少ない時期に、小豆(あずき)飯、油揚げなどを田畑やキツネの巣の所に置き、野獣に施しをする年中行事。食べ物を野に置くので「野施行」、キツネの穴をみつけて与えるので「穴施行」ともいう。中国地方から近畿地方にかけて広く行われた。家々から米や銭を集めて食べ物を調え、多くは夜遅く、「寒施行、寒施行」と唱えながら道々投げ歩く。稲荷(いなり)の小祠(しょうし)に供物をあげながら巡拝する所もある。[井之口章次]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

寒施行の関連キーワード狐施行習俗鳥獣施し野道

今日のキーワード

俳句甲子園

1998年から松山市で開かれる全国高等学校俳句選手権大会。高校生が5人1組で句の優劣をディベートで競い合う。チームでの勝敗とは別に、個人の最優秀句も選ぶ。今年は過去最多の41都道府県から121校、15...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android