寸白(読み)スバク

デジタル大辞泉 「寸白」の意味・読み・例文・類語

す‐ばく【▽寸白】

1 条虫・回虫などの、人体の寄生虫。また、それによって起こる病気。すんばく。
「此れは―にこそありぬれ」〈今昔・二四・七〉
2 《1によると考えられたところから》婦人の腰痛や生殖器の病気の総称。
「今夜は―で腰が延のせねえといふことだ」〈伎・三人吉三〉

すん‐ばく【寸白】

「すばく(寸白)」に同じ。〈日葡〉

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精選版 日本国語大辞典 「寸白」の意味・読み・例文・類語

す‐ばく【寸白】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① 条虫(じょうちゅう)などの寄生虫。また、それによって起こる病気。すんぱく。すばこ。
    1. [初出の実例]「病源論云、寸白者、九虫内之一虫是也、長一寸、而色白形小褊、因二府蔵虚弱一」(出典:医心方(984)七)
    2. [その他の文献]〔色葉字類抄(1177‐81)〕
  3. ② ( 寄生虫によるものと誤認されたところから ) 婦人の腰痛、生殖器病の総称。しらち。すんぱく。すばこ。
    1. [初出の実例]「『す白におはしますなり』とて、その方の療治どもを仕うまつれば」(出典:栄花物語(1028‐92頃)鳥辺野)

すん‐ぱく【寸白】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「すんばく」とも ) 条虫(じょうちゅう)などの寄生虫。また、その虫によって起こる下腹部の痛む病気。特に、婦人の下腹部の痛む病気。また、婦人の生殖器病の総称。すばく。すんばこ。寸白の虫。
    1. [初出の実例]「すんはくのたいしにて、あさましく候へは、よるなとしぬることもそ候とて、かきてまいらするなり」(出典:大和大宮家文書‐建久一〇年(1199)二月一二日・某譲状)

す‐ばこ【寸白】

  1. 〘 名詞 〙 =すばく(寸白)〔和訓栞(1777‐1862)〕

すん‐ばこ【寸白】

  1. 〘 名詞 〙 「すんぱく(寸白)」の変化した語。〔羅葡日辞書(1595)〕

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世界大百科事典(旧版)内の寸白の言及

【寄生虫】より

…文献上でも《史記》の倉公伝など,古くから寄生虫についての記載があるが,寄生虫病についても詳しく記載している《諸病源候論》によると,7世紀初頭には伏虫,蚘虫,白虫,肉虫,肺虫,胃虫,弱虫,赤虫,蟯虫の9種の寄生虫が知られていた。伏虫,蚘虫,蟯虫は,それぞれジュウニシチョウチュウ(十二指腸虫),カイチュウ(回虫),ギョウチュウ(蟯虫)とされ,寸白虫ともいう白虫はジョウチュウの節片ではないかとされている。また蠱毒(こどく)といわれていたものの一部もジュウケツキュウチュウ感染ではないかとされている。…

※「寸白」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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