寺師村(読み)てらしむら

日本歴史地名大系 「寺師村」の解説

寺師村
てらしむら

[現在地名]姶良町寺師

住吉すみよし村の東に位置する。和銅元年(七〇八)鈴木三郎政氏が摂津住吉神社を勧請したとき、住吉明神(現住吉神社)の前に五色の幣が立ち、前方を照らしたのが地名の起りという(姶良町郷土誌)。江戸時代は初め帖佐ちようさ郷に所属したが、のち山田やまだ郷所属となり、元文三年(一七三八)重富しげとみ郷創設の際に再び帖佐郷に付けられた。

建治二年(一二七六)八月日の石築地役配符写(調所氏家譜)によると、帖佐西ちようささい郷の公田一四三町五段のうちに「寺師十丁七反」がみえ、このうちの定田九町余に九尺一寸四分の石築地役が課せられていた。

寺師村
てらしむら

[現在地名]浅井町寺師

西にし村の北、草野くさの川右岸に位置。北西部山地板杭いたくいから支流板杭川が発し、南隣西村集落内を流れて草野川に合流する。天正元年(一五七三)八月二六日の浅井長政感状(武州文書)に「浅井郡草野之内寺師村」とみえる。寛永石高帳によれば高八八石余、天明村高帳では高一〇五石余。領主変遷村に同じ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android