20世紀日本人名事典 「寺石正路」の解説
寺石 正路
テライシ マサミチ
明治〜昭和期の郷土史家
- 生年
- 慶応4年9月2日(1868年)
- 没年
- 昭和24(1949)年12月23日
- 出生地
- 土佐国高知九反田(高知県高知市)
- 学歴〔年〕
- 大学予備門中退
- 経歴
- 海南義塾や神田共立学校などで学び、明治17年に大学予備門(旧制一高の前身)に入るが、病気のため間もなく退学し郷里高知に戻った。20年に佐川英学会講師となり、以後、高知共立学校や海南学校・旧制高知高校などで教員を務めた。その一方でスペンサーの「社会学原理」の影響を受けて高知県の郷土史研究を志すようになり、史料に基づく実証的な研究を行って多くの論文を発表。また宿毛貝塚や平城貝塚を発見するなど考古学的な業績もある。著書に「南学史」「土佐偉人伝」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報