対生成(読み)ツイセイセイ(英語表記)pair creation

デジタル大辞泉 「対生成」の意味・読み・例文・類語

つい‐せいせい【対生成】

素粒子反応で、素粒子とその反粒子が同時に生成される現象光子から電子陽電子対、陽子反陽子対が生成されるなど。粒子対生成。→対消滅

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「対生成」の意味・わかりやすい解説

対生成
ついせいせい
pair creation

素粒子とその反粒子の対が同時につくられる現象。対消滅の逆過程。電子と陽電子がつくられる電子対生成,K 中間子と 中間子の対生成,陽子と反陽子の対生成は加速器実験でよく知られている。 1930年 P.A.M.ディラックにより予言され,1932年 C. D.アンダーソンによって宇宙線の霧箱写真で電子対生成が発見され,反粒子の存在が初めて立証された。アインシュタインエネルギー質量 m の等価関係 (→質量とエネルギーの等価性 ) から,質量 m の素粒子とその反粒子が生成されるとき,少くとも 2mc2 ( c は真空中の光速度) のエネルギーが必要とされる。

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化学辞典 第2版 「対生成」の解説

対生成
ツイセイセイ
pair production

[同義異語]電子対生成

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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