日本歴史地名大系 「射和村」の解説
射和村
いざわむら
- 三重県:松阪市
- 射和村
これによって、鎌倉期、宮司庁系列下の刀禰職が射和村に設定され、神役ならびに公役を勤仕していたことがわかる。室町期には、永享(一四二九―四一)頃、道後政所職事(神宮文庫蔵)に「射雑西世古」とみえ、西世古氏なる道後政所代官が設置されていた。道後(神三郡)政所代官は、
とみえ、かつて神宮が射和津料の収取権をもっていたが、北畠氏もしくは同氏被官がこれを奪取したこと、そして神宮がその返還を求めていることがわかる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報