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導電性高分子 どうでんせいこうぶんし electro‐conducting polymer

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知恵蔵2015の解説

導電性高分子

いわゆる電気を通すプラスチック(導電性ポリマー)。導電性高分子は酸化還元に伴う電解伸縮(伸び縮み)する性質を持つ。この特性を利用したのが導電性高分子アクチュエーター(駆動装置)。従来の導電性高分子アクチュエーターの性能を大きく上回る高伸縮アクチュエーターが開発された。導電性高分子アクチュエーターを用いて伸縮可能な骨材の金属コイルとの複合化や、人工筋肉としての実用化の期待が高まっている。

(市村禎二郎 東京工業大学教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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デジタル大辞泉の解説

どうでんせい‐こうぶんし〔ダウデンセイカウブンシ〕【導電性高分子】

電気を比較的よく通す高分子化合物有機伝導体の一種。金属に似た電気的特性を持ち、電子の運動が特定の方向に制限される異方性を示すものが多い。ポリアセチレン、ポリチアジルなどが知られる。携帯電話やノートパソコンの充電池、タッチパネルをはじめとするエレクトロニクス分野への応用が進んでいる。導電性ポリマー。電導性ポリマー合成金属
[補説]平成12年(2000)、白川英樹は導電性高分子の研究で、米国のA=マクダイアミッド、A=ヒーガーとともにノーベル化学賞を受賞した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

導電性高分子
どうでんせいこうぶんし
electrically conducting polymer

電気をよく通す高分子材料のことで、合成金属ともよぶ。金属並みの良導体(導電率が102ジーメンス/センチメートル以上)の高分子がつくられ、鉄に近い導電率のものもある。一般に高分子は絶縁材料と考えられるが、高分子の主鎖が共役構造をもっているので、分子間に電子を橋渡しするような原子を添加すると、電子は材料全体を渡り歩くことができ、導電性を示す。たとえば、ポリアセチレンにナトリウム、臭素などの添加原子を数%を加えることにより、半導体(10-5ジーメンス/センチメートル以下)から良導体(102~105ジーメンス/センチメートル)に変化させている。その他、おもな導電性高分子材としてポリアジル、ポリパラフェニレン、ポリピロールがある。導電性高分子の研究は1970年ころから活発になり、内部インピーダンスの低い電解コンデンサや二次電池の電極、エレクトロクロミック材料、透明導電性フィルム、その他の導電支持体や熱圧着して硬化させる導電性接着剤への応用・製品化が進んでいる。[岩田倫典]

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