小五月会(読み)コサツキエ

精選版 日本国語大辞典 「小五月会」の意味・読み・例文・類語

こさつき‐え‥ヱ【小五月会】

  1. 〘 名詞 〙 陰暦五月九日に行なわれる、近江国(滋賀県)大津の日吉(ひえ)神社の祭。平安末期に盛んになり、行幸勅使がつかわされたりした。京都新日吉(いまひえ)神社でも行なわれた。小五月祭。小五月。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「新日吉小五月会也」(出典:百練抄‐宝治元年(1247)五月九日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の小五月会の言及

【新日吉神宮】より

…これを〈新日吉(いまひえ)〉と称し,天台座主(ざす)の所管するところとなった。62年(応保2)に初めて祭儀を執行し,承安年中(1171‐75)より〈小五月会(こさつきえ)〉を行い,後白河上皇はしばしば御幸して参籠し,献馬献物をした。中宮もまた安産をこの社に祈願し,里神楽を奏した。…

※「小五月会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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