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小児湿疹 しょうにしっしんeczema infantum; infantile eczema

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

小児湿疹
しょうにしっしん
eczema infantum; infantile eczema

2~10歳頃に発症する湿疹性病変。臨床的に2型に大別され,ともにアトピー性皮膚炎とみなされている。 (1) 第1型 首のまわり,膝や肘の裏側などに好発する亜急性,慢性の湿疹型病変。対側性に生じ,激しいかゆみを伴う。重症型では前額,手,足,躯幹などにも同様の病変が生じる。幼児期では多少の湿潤化傾向が認められるが,年長児では苔癬化した病変が主体になる。また,関節の伸側に小丘疹,小結節が多発する痒疹型病変もみられる。 (2) 第2型 小児乾燥型湿疹ともいう。主として躯幹,ときに四肢の皮膚が乾燥し,毛包に一致して角化性小丘疹が多発し,皮膚表面からぬか状の鱗屑が脱落する。ときに夜間に激しいかゆみがある。第1型と2型の混合型もある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

小児湿疹
しょうにしっしん

小児にみられる湿疹性疾患をいう。日常外来の小児の皮膚疾患のうち、湿疹の占める割合は約50%である。成人にみられる湿疹性疾患はすべて小児にもおこる。小児湿疹としてもっとも多いのはアトピー性皮膚炎で、約40%を占める。次に多いのは一次性刺激性皮膚炎を含めた接触皮膚炎で約8%であるが、これには小児特有の病型がある。おむつ皮膚炎は、ぬれたおむつに密着した臀部(でんぶ)、陰部、下腹部、上大腿(だいたい)部に尿あるいは便の成分の刺激による紅斑(こうはん)が現れ、ついでぶつぶつ(丘疹(きゅうしん))と小さい水ぶくれ(小水疱(すいほう))が生じ、ただれもする。治癒に向かうと皮がむくれて(鱗屑(りんせつ))かさかさになる。口の周りには唾液(だえき)あるいは食物の一次性刺激によっておこる口囲赤色湿疹がある。運動靴皮膚炎(ズック靴皮膚炎)では、足底の末梢(まっしょう)3分の1のところが軽度に発赤し、乾燥してかさかさとなり、皮膚が割れて亀裂(きれつ)を形成する。靴の中に入り込んだ砂による刺激のためといわれるがアトピー体質のある小児に生じやすい。[伊崎正勝・伊崎誠一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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