小合友之助(読み)オゴウ トモノスケ

20世紀日本人名事典 「小合友之助」の解説

小合 友之助
オゴウ トモノスケ

昭和期の染織家(臈纈染め) 日展評議員。



生年
明治31(1898)年3月28日

没年
昭和41(1966)年4月21日

出生地
京都府京都市中京区油小路姉小路

学歴〔年〕
京都市立美術工芸学校卒

経歴
四条派の都路華香(つじ・かこう)に日本画を学び、龍村織物嘱託として正倉院の御物裂の研究・復元に携わり、染織に開眼。昭和7年第13回帝展に染色工芸作品を出品、初入選した。11年文展鑑査展で選奨を受け、17年第5回新文展で無鑑査。同年稲垣稔次郎らと母由良(もゆら)荘を結成。22年新匠美術工芸会結成に一時参加。24〜38年京都市立美術専門学校、同市立美術大教官。32年日展評議員。36年に設立された現代工芸美術家協会委員。蠟防染など新しい意匠と技法を展開、38年の「上雲」40年の「今朝風流」などが代表作。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小合友之助」の解説

小合友之助 おごう-とものすけ

1898-1966 昭和時代の染色家。
明治31年3月28日生まれ。都路華香(つじ-かこう)に日本画をまなぶ。昭和7年染色家として創作活動にはいり,帝展に入選。22年新匠美術工芸会を結成。京都市立美大教授,日展評議員などをつとめた。臈纈(ろうけち)染めによる独自の表現を確立した。昭和41年4月21日死去。68歳。京都出身。京都市美術工芸学校卒。作品に「上雲」「今朝風流」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android