小宣旨(読み)コセンジ

デジタル大辞泉 「小宣旨」の意味・読み・例文・類語

こ‐せんじ【小宣旨】

太政官弁官在京役所に下した、小事件の際の宣旨。⇔大宣旨おおせんじ

しょう‐せんじ〔セウ‐〕【小宣旨】

こせんじ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「小宣旨」の意味・読み・例文・類語

こ‐せんじ【小宣旨】

  1. 〘 名詞 〙 弁官から京官に下す宣旨。小事件で大臣宣を要しないもの。
    1. [初出の実例]「右弁官〈下左右京〉〈略〉謂之小宣旨」(出典西宮記(969頃)一六)

しょう‐せんじセウ‥【小宣旨】

  1. 〘 名詞 〙 弁官から在京の諸司に下した官宣旨で、上卿の名の見えないもの。こせんじ。

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世界大百科事典(旧版)内の小宣旨の言及

【宣旨】より

… 平安時代,太政官上卿の宣を官符・官牒以外に弁官局から文書を出す方法がいくつかあったが,これらを区別するそれぞれの名称が使われていた。大宣旨とは朝儀・公事の用度の申請書の裏に加えた弁官奉の外題宣旨,小宣旨とは京官司にあてた官宣旨,国宣旨は諸国に下す官宣旨,口宣とは史が宣旨の代りに口頭で第三者に伝え,第三者が認めた宣旨のことであるが,鎌倉時代以降はこうした名称は使用されなくなる。ただし,単に宣旨という場合は,口宣や官宣旨を指す場合があり,その判断には十分注意する必要がある。…

※「小宣旨」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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