小山田二郎(読み)おやまだじろう

百科事典マイペディア 「小山田二郎」の意味・わかりやすい解説

小山田二郎【おやまだじろう】

画家中国の安東県(現,丹東)生れ。帝国美術学校中退。独立美術展等に出品。1947年自由美術家協会会員(1959年退会)。1952年滝口修造のすすめによりタケミヤ画廊個展を開く。シュルレアリスム影響を受けた怪奇といえる人間像は,幻視体験を思わせる。水彩にも秀作が多い。代表作《鳥女》《ピエタ》。1994年小田急美術館で回顧展

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小山田二郎」の解説

小山田二郎 おやまだ-じろう

1914-1991 昭和-平成時代の洋画家
大正3年1月1日中国生まれ。昭和10年絵画グループ「アニマ」を結成。戦時下の絵画制作に絶望し,自殺をはかる。22年自由美術家協会にはいり再起。27年滝口修造の企画で個展をひらく。47年家庭をすて,放浪しながら制作をつづけた。平成3年7月26日死去。77歳。帝国美術学校(現武蔵野美大)中退。作品に「ピエタ」「鳥女」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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