小林ハル(読み)コバヤシ ハル

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「小林ハル」の解説

小林 ハル
コバヤシ ハル


職業
瞽女唄継承者

肩書
重要無形文化財保持者(瞽女唄)〔昭和53年〕

生年月日
明治33年 1月24日

出生地
新潟県 井栗村(三条市)

経歴
生後3ヶ月で白内障により失明。5歳で瞽女の親方にもらわれ、三味線で門付けして歩く旅芸人である瞽女の修業に入る。9歳から師匠らと初めて旅に出て、26歳で弟子をとることを認められ独立。昭和52年施設に入所するまで新潟や福島、山形などを巡った。持ち唄は「葛の葉子別れ」「石童丸」「小栗判官照手姫」など700曲を越え、53年瞽女唄の継承者として人間国宝に認定された。56年口伝「次の世は虫になっても」、平成8年CD「最後の瞽女 小林ハル 96歳の絶唱」が出された。最後の越後瞽女とされ、14年瞽女唄の伝承と普及に努めた功績から吉川英治文化賞を受賞した。

受賞
黄綬褒章〔昭和54年〕 三条市名誉市民〔平成13年〕,吉川英治文化賞(第36回)〔平成14年〕

没年月日
平成17年 4月25日 (2005年)

伝記
「歌」の精神史鋼の女―最後の瞽女・小林ハル瞽女 小林ハル―103歳の記録生の深い淵から―ペンシルワーク小林ハル―盲目の旅人最後の瞽女―小林ハルの人生鋼の女(ひと) 山折 哲雄 著下重 暁子 著瞽女文化を顕彰する会 編木下 晋 画・文本間 章子 著桐生 清次 著下重 暁子 著(発行元 中央公論新社集英社新潟日報事業社里文出版求竜堂文芸社講談社 ’06’03’03’02’01’00’91発行)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小林ハル」の解説

小林ハル こばやし-ハル

1900-2005 明治-平成時代の瞽女歌(ごぜうた)伝承者
明治33年1月24日生まれ。生後100日ほどで失明し,5歳のとき瞽女のもと弟子入り。9歳で門付けをはじめ,73歳まで現役をつづけた。持ち歌は「石童丸」「小栗判官照手姫」など700曲をこえる。昭和53年選択無形文化財保持者に指定された。平成14年吉川英治文化賞。弟子に竹下玲子。平成17年4月25日死去。105歳。新潟県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「小林ハル」の解説

小林 ハル (こばやし はる)

生年月日:1900年1月24日
昭和時代;平成時代の瞽女唄継承者
2005年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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