絶唱(読み)ゼッショウ

デジタル大辞泉 「絶唱」の意味・読み・例文・類語

ぜっ‐しょう〔‐シヤウ〕【絶唱】

[名](スル)
非常にすぐれた詩や歌。「万葉集中の絶唱
感情をこめ、夢中になって歌うこと。「演歌絶唱する」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「絶唱」の意味・読み・例文・類語

ぜっ‐しょう‥シャウ【絶唱・絶倡】

  1. 〘 名詞 〙
  2. この上もなくすぐれたよい詩や歌。
    1. [初出の実例]「凡十九章皆柄法一方者之絶倡也」(出典空華集(1359‐68頃)一一・送無尽用侍者帰筑州省師)
    2. 「白居易が琵琶の妙音を比喩せる絶唱をおもひ出て」(出典:俳諧・蕪村真蹟‐宇治行(1783))
    3. [その他の文献]〔宋書‐謝霊雲伝論〕
  3. 言葉では言い尽くせないほどすぐれていること。
    1. [初出の実例]「伯牙が琴、ついに天下の絶唱になったぞ」(出典:玉塵抄(1563)三)
  4. ( ━する ) 感情をこめて声をかぎりに力いっぱい歌うこと。また、その歌。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「絶唱」の読み・字形・画数・意味

【絶唱】ぜつしよう(しやう)

すぐれた詩歌。〔宋書、謝霊運伝論〕夫(か)の子(張衡)の艷發し、を以て變ずるが(ごと)きは、唱高蹤、久しく嗣無し。

字通「絶」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

デジタル大辞泉プラス 「絶唱」の解説

絶唱〔小説:大江賢次〕

大江賢次小説。1958年刊行。
②1966年公開の日本映画。①を原作とする。監督脚本:西河克己。出演:舟木一夫、和泉雅子ほか。
③日本のポピュラー音楽。歌は舟木一夫。作詞:西条八十作曲市川昭介。②の主題歌。1966年、第8回日本レコード大賞歌唱賞受賞。
④TBS系列放映による日本の昼帯ドラマ。花王愛の劇場。1976年7~8月放映(全40回)。①を原作とする。出演:吉沢京子、三ツ木清隆ほか。

絶唱〔小説:湊かなえ〕

湊かなえの短編小説、および同作を表題作とする連作短編集。作品集は2014年刊。南太平洋の島、トンガ舞台に、阪神淡路大震災経験者苦悩再生を描く。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android