朝日日本歴史人物事典 「小田宅子」の解説
小田宅子
生年:寛政1(1789)
江戸後期の歌人。筑前国遠賀郡底井野(福岡県中間市)の商家小松屋の娘。伊藤常足に和歌を学び,歌仲間阿部峯子の『伊勢詣日記』に刺激され,天保12(1841)年,友人らと5カ月かけて京坂,伊勢,日光,江戸を見物してまわり,10年後に『東路日記』を著した。<参考文献>前田淑「近世における筑前から日光への女旅」(『交通史研究』第27号)
(柴桂子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報