小米桜(読み)コゴメザクラ

精選版 日本国語大辞典 「小米桜」の意味・読み・例文・類語

こごめ‐ざくら【小米桜】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 植物しじみばな(蜆花)」の異名。〔書言字考節用集(1717)〕
    1. [初出の実例]「小米桜(コゴメザクラ)の後ろは建仁寺垣根で、垣根の向ふで琴の音がするんです」(出典虞美人草(1907)〈夏目漱石〉六)
  3. 植物「ゆきやなぎ(雪柳)」の異名。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「金のあふきすすしめ給ふや神の風〈来風〉 ちる花は小米桜の粉糠〈直勝〉」(出典:俳諧・生玉万句(1673))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「小米桜」の解説

小米桜 (コゴメザクラ)

植物。クマツズラ科の落葉低木,園芸植物,薬用植物ムラサキシキブ別称

小米桜 (コゴメザクラ)

植物。バラ科の落葉小低木,園芸植物。ユキヤナギの別称

小米桜 (コゴメザクラ)

植物。バラ科の落葉低木,園芸植物。シジミバナの別称

小米桜 (コゴメザクラ)

植物。カバノキ科の落葉高木。アズサの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android