カバノキ科(読み)かばのきか

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カバノキ科」の意味・わかりやすい解説

カバノキ科
かばのきか
[学] Betulaceae

双子葉植物、離弁花類。落葉高木または低木雄花は小花序が集まって尾状花序をつくる。雌花雄花がつくる小花序は、基本的には1枚の総包葉、2枚の包葉、2枚の小包葉、4枚の花被(かひ)をもつ3個の花からなる。属によっては、この小花序の構造がさまざまに変化する。果実堅果。6属約150種が知られ、おもに北半球温帯亜寒帯に分布する。日本にはハンノキ属、カバノキ属、クマシデ属(シデ属)、アサダ属、ハシバミ属の5属28種が野生する。

[山崎 敬 2020年2月17日]

 APG分類でもカバノキ科とされる。2018年のデータでは世界に6属約160種あるとされ、日本には5属約30種が分布する。

[編集部 2020年2月17日]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カバノキ科」の意味・わかりやすい解説

カバノキ科
カバノキか
Betulaceae

7属 100種以上の落葉樹を含む科で,おもに北半球にみられる。日本では5属 25種が知られている。代表的なものにシラカバ (白樺)ダケカンバハシバミ (榛)ハンノキ,イヌシデなどがある。雌雄同株で,縁に鋸歯のある単葉を互生する。雄花は長く垂れた尾状花序をつくり,雌花は短い尾状花序に生じるか,束生した花群をつくる。果実は一般に小さい翼果である。

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