小野津村(読み)うぬつむら

日本歴史地名大系 「小野津村」の解説

小野津村
うぬつむら

[現在地名]喜界町小野津おのつ 神宮かみや前金久まえかねく

志戸桶しいー村の北西に位置し、西部は海に面する。志戸桶間切のうち。神宮・前金久の二地区からなり、神宮は「はみや」、前金久は「め―がねく」ともいう。西のヤップや南のアギイが島建ての地と伝える。保元の乱で敗れた源為朝は伊豆大島に流され、永万元年(一一六五)琉球に渡海しようとして喜界島沖合漂着船上から島に向かって雁股の矢を放ち、上陸してその矢を抜くとその跡から清水が湧き出たと伝える。これが為朝の雁股かりまたの泉であるという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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