少弐資能(読み)しょうにすけよし

改訂新版 世界大百科事典 「少弐資能」の意味・わかりやすい解説

少弐資能 (しょうにすけよし)
生没年:1198-1281(建久9-弘安4)

鎌倉時代の武将。資頼の子。法名覚恵。右衛門尉豊前守,筑後守を経て,大宰少弐。1232年(貞永1)父のあとを受けて鎮西奉行に補され,筑前・豊前・肥前壱岐対馬(三前二島)の守護になり,肥前国与賀荘地頭でもあった。モンゴル襲来に際しては,元・高麗からの使節折衝したり,九州御家人の指揮に当たって活躍した。モンゴル合戦による負傷がもとで没した。
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関連語 山口

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「少弐資能」の解説

少弐資能 しょうに-すけよし

1198-1281 鎌倉時代の武将。
建久9年生まれ。父少弐資頼(すけより)の死後,筑前(ちくぜん),豊前(ぶぜん),肥前,対馬(つしま),壱岐(いき)の守護をかね,のち大宰(だざいの)少弐となる。大宰府で元(げん)(中国)の使節との折衝にあたり,蒙古(もうこ)襲来襲(元寇(げんこう))では,大友頼泰とともに九州防衛の指揮をとった。弘安4年蒙古軍とたたかい負傷し,同年閏(うるう)7月13日死去。84歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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