尼鷺(読み)アマサギ

デジタル大辞泉 「尼鷺」の意味・読み・例文・類語

あま‐さぎ【尼×鷺/甘×鷺】

サギ科の鳥。全長50センチくらい。羽色白色で、繁殖期には頭・首・背などがきつね色になる。くちばしは黄、足は黒色日本では夏鳥で、水田や湿地帯でみられる。猩猩しょうじょう鷺。

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精選版 日本国語大辞典 「尼鷺」の意味・読み・例文・類語

あま‐さぎ【尼鷺・甘鷺】

  1. 〘 名詞 〙
  2. サギ科の鳥。全長約五〇センチメートルで、体形コサギに似ている。冬羽は全身白色、夏羽は頭部から背面にかけて橙色を帯びる。くちばしは黄、足は黒色。アジア・アフリカの熱帯地方に分布する。大形の獣や家畜と共にいることが多く、獣の動きで追い出された昆虫を食べる。日本には夏鳥として渡来し、同種のサギや他のサギ類と共に集団で樹上に巣を作る。夏羽の羽色から、あめ色のサギという意味で名付けられたものか。しょうじょうさぎ。
    1. [初出の実例]「いづみなるしのだの杜のあまさぎはもとのふるえに立かへるべし」(出典:古今著聞集(1254)五)
  3. 魚「わかさぎ(公魚)」の異名。《 季語・春 》 〔大和本草(1709)〕

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