尾に付く(読み)オニツク

デジタル大辞泉 「尾に付く」の意味・読み・例文・類語

・く

他人言動につき従うようにふるまう。また、他人のことばからきっかけをつかんで述べる。
伯爵夫人のわが軍服褒めたまう言葉の―・きて、『…ブラウンシュワイヒの士官に似たり』と一人いえば」〈鴎外・文づかひ〉
「其んな者儂わたしは知りませんとすねる―・いて何の知らぬ事があるものぞ」〈緑雨・売花翁〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「尾に付く」の意味・読み・例文・類語

お【尾】 に=付(つ)く[=取(と)り付(つ)く]

  1. ( 人のしたあとから、それに従ってふるまう意 )
  2. 他人のことばや行動に乗って、無責任に調子よくふるまう。
    1. [初出の実例]「其親父奴(おやぢめ)が顔が見たいとそしり出せば、其尾(ヲ)に取付(トリツ)き〈略〉歯にのせてかむ様にいふ時」(出典浮世草子傾城歌三味線(1732)一)
  3. 自分がなにか述べたい場合、相手のことばから、そのきっかけをつかむ。
    1. [初出の実例]「藤七郎が身の面目、悦ぶ尾に付伝八郎」(出典:浄瑠璃・志賀の敵討(1776)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む