精選版 日本国語大辞典 「屋台・屋体・家体」の意味・読み・例文・類語
や‐たい【屋台・屋体・家体】
〘名〙
① 小さい家の形をした台。祭礼などの際、中に御神体をまつり、持ち運ぶようにしたもの。また、台車をつけ人形、かざり、囃子方(はやしかた)などをのせてねり歩く道具。特に踊屋台のこと。また、底抜け屋台もある。だし。ねりもの。〔物類称呼(1775)〕
※咄本・無事志有意(1798)祭り「やたいを梅の大木にして、囃子方梅の花笠」
※浮世草子・男色大鑑(1687)五「家体(ヤタイ)の御簾を明ての面影まことの女井筒も」
※洒落本・南品傀儡(1791)「やたいの鮓より人のすし」
④ 女郎屋。また、その家をののしってもいう。
※洒落本・蕩子筌枉解(1770)哥舒歌「此女郎の客しごくわけのわるき切文をおくりて、ほかの屋台へゆかんとする」
⑤ 家、店などの作り。かまえ。また、家をののしっていうのにも用いる。〔日葡辞書(1603‐04)〕
⑥ 「やたいぼね(屋台骨)」の略。
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