山尽(読み)やまづくし

精選版 日本国語大辞典 「山尽」の意味・読み・例文・類語

やま‐づくし【山尽】

〘名〙
① 山の名を集めつくすこと。山の名を列挙すること。また、そのもの。長唄京鹿子娘道成寺」の「面白の四季の眺めや、三国一富士の山、雪かと見れば花の吹雪か、吉野山」から「入相の鐘を筑波山東叡山の月のかんばせ三笠山」までなど。〔歌謡・松の葉(1703)〕
模様などで、各種の山鉾の形を集め描くこと。また、そのもの。
浮世草子男色大鑑(1687)六「薄椛染(うすかはぞめ)小袖に山尽(やまツク)しの書紋

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android