20世紀日本人名事典 「山崎謙」の解説
山崎 謙
ヤマザキ ケン
昭和期の哲学者
- 生年
- 明治36(1903)年3月2日
- 没年
- 平成2(1990)年6月14日
- 出生地
- 千葉県
- 本名
- 染谷 謙
- 学歴〔年〕
- 早稲田大学文学部哲学科〔昭和5年〕卒,早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻〔昭和7年〕修了
- 経歴
- 学生時代からヘーゲル、マルクスの研究に取り組み、卒業後、日本労働組合評議会の活動に参加。昭和13〜16年まで日大教授。唯物論研究会にも所属して弁証法論理学の論稿を発表、終戦直前に検挙される。戦後、日本共産党に入党。著作、講演で啓蒙運動を続け、36年訪ソ、37年訪中。毛沢東思想の立場から左派を名乗り、42年に造反声明を発表して除名。戦前戦後を通じて、在野で清新な哲学者として知られた。著書に「矛盾の論理学」「弁証法の学び方」「弁証法の論理」「反逆の理論」「人間革命の論理」「紅き道への標べ」など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報