山焼(読み)ヤマヤキ

デジタル大辞泉 「山焼」の意味・読み・例文・類語

やま‐やき【山焼(き)】

春の初めに、野山枯れ木枯れ草を焼くこと。害虫を殺し、灰が肥料になって、新しい草の生長を助ける。 春》

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精選版 日本国語大辞典 「山焼」の意味・読み・例文・類語

やま‐やけ【山焼】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 山の焼けること。山火事
  3. 山中日光直射を受け、日焼けすること。
    1. [初出の実例]「山焦(ヤマヤケ)のした顔に白粉も塗らず」(出典あらくれ(1915)〈徳田秋声〉五〇)

やま‐やき【山焼】

  1. 〘 名詞 〙 早春、灰を肥料として草の生長を促し、また害虫の卵などを焼くために山の枯草を焼くこと。奈良若草山の行事はその代表的なもの。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「山焼の明りに下る夜舟哉」(出典:俳諧・七番日記‐文化一五年(1818)三月)

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