山科神社
やましなじんじや
[現在地名]山科区西野山岩ヶ谷町
岩ヶ谷の山腹に鎮座。山科神社の名は明治以後で、近世には西岩屋大明神とよばれた(雍州府志)。祭神は日本武尊とその子稚武王。現在西野山地区の産土神とされ、例祭は一〇月一六日。「延喜式」神名帳に宇治郡一〇座のうちとして「山科神社二座並名神大月次新嘗」とあるが、式内山科神社の比定地には諸説あり、確定しがたい。「山科家礼記」文明一二年(一四八〇)二月一八日条には、岩屋神社(現山科区)を「延喜式」の山科神社にあてた記載がみえ、「山城名勝志」は「按宮道二所明神同社歟」と、宮道神社(現同区)と同一視する。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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