20世紀日本人名事典 「山里永吉」の解説
山里 永吉
ヤマザト エイキチ
- 生年
- 明治35(1902)年8月18日
- 没年
- 平成1(1989)年5月5日
- 出生地
- 沖縄県那覇市
- 学歴〔年〕
- 日本美術学校〔大正13年〕中退
- 経歴
- 美術学校で田河水泡と親しくなり、村山知義を紹介され、その影響で前衛美術運動のマヴォ(MAVO)に参加。昭和2年父の死で沖縄へ帰り、芝居の脚本や新聞小説を書いた。5年に出した「首里城明け渡し」は舞台でも演じられた。戦後、沖縄の日本復帰には反対、沖縄人の祖国は沖縄だと主張、琉球文化に固執した。琉球政府立博物館長、文化財保護委員長、琉球史料研究会会長、沖縄芸能連盟会長などを歴任、文化財の保護、収集などに努めた。著書に「沖縄歴史物語」「沖縄人の沖縄」、作品集に「山里永吉集」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報