やま‐なり【山鳴り】
1 地震・噴火などの前触れとして、山が音を立てること。また、その音。
2 地下深部の鉱山の切羽やトンネルで、周辺の岩盤内に発する音。山跳ねのときに聞こえることが多い。
[類語]遠鳴り・海鳴り・潮鳴り・地鳴り
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
やまなり【山鳴り mine bumps】
鉱山の坑道や採掘切羽,トンネル工事現場などが地下深部(地表からの深さ数百m以上)に達したとき,周辺の岩盤内に発生する微小で不規則な弾性振動。なんらかの形で岩盤に亀裂が発生・成長したときにおこると考えられている。岩盤内の応力が局部的に大きくなった所で発生するので,その発生度数,振動エネルギー,発生場所を観測すると,岩盤内の応力状態の異常や,山はね,ガス突出の危険の有無について知ることができ,坑内の適当な個所に観測点を設定して,観測を行うようになりつつある。
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報