岩崎弥太郎生家(読み)いわさきやたろうせいか

日本歴史地名大系 「岩崎弥太郎生家」の解説

岩崎弥太郎生家
いわさきやたろうせいか

[現在地名]安芸市井ノ口 一ノ宮

妙見みようけん山麓に細長く続くいちみや集落のほぼ中央にある。三菱財閥の基礎を築いた岩崎弥太郎は、名は寛、天保五年(一八三四)当地の地下浪人岩崎弥次郎の長男として生れた。郷里の学者岩崎山・小牧米山に学び高知城下に出て岡本寧甫の指導を受け、二一歳で江戸に出て安積艮斎塾へ入った。慶応三年(一八六七)土佐藩経営商社開成館長崎出張所主任となり、のち大阪に移る。廃藩後独立して三菱商会を経営した。明治一八年(一八八五)没。

生家は茅葺平家建で建坪約三〇坪、玄関式台を上がると四畳半、右側は床付きの居間八畳、その横に四畳半と茶の間がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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