岩崎盈子(読み)イワサキ エイコ

20世紀日本人名事典 「岩崎盈子」の解説

岩崎 盈子
イワサキ エイコ

昭和期の女性運動家



生年
明治39(1906)年7月19日

没年
昭和10(1935)年5月

出生地
大阪府大阪市北区西堀川

学歴〔年〕
日本女子大学家政学科〔昭和2年〕卒

経歴
大阪府庁社会課に勤務して社会事業に携わる傍ら、科学的社会主義の立場に立ち、女性、児童、社会事業などについての論文発表。一方、非合法の共産党運動のシンパとして上司川上貫一(のち衆院議員)らと資金集めなどを行い、昭和8年3月治安維持法により検挙される。同年9月肺結核のために保釈され、10年死去した。死の直前評論集「婦人と児童の問題」が刊行された。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「岩崎盈子」の解説

岩崎盈子 いわさき-えいこ

1906-1935 昭和時代前期の社会運動家。
明治39年7月19日生まれ。大阪府庁社会課につとめる。同課の上司川上貫一らの影響で社会運動にくわわるとともに,女性,児童,社会事業についての評論を発表。昭和8年大阪共産党大検挙で逮捕される。10年5月結核で死去する直前,「婦人と児童の問題」を刊行。30歳。大阪府出身。日本女子大卒。
格言など】家庭社会化は婦人解放の表象である(「婦人と児童の問題」)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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