岩田慶治(読み)いわた けいじ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「岩田慶治」の解説

岩田慶治 いわた-けいじ

1922-2013 昭和後期-平成時代の文化人類学者。
大正11年1月12日生まれ。大阪市立大教授,東京工業大教授をへて,昭和55年国立民族学博物館教授。60年大谷大教授。東南アジア少数民族を調査,日本との比較民族学的研究をおこなう。アニミズム再考提唱。平成18年南方熊楠賞。平成25年2月17日死去。91歳。神奈川県出身。京都帝大卒。著作に「民族探検の旅」(毎日出版文化賞),「草木虫魚の人類学」「死をふくむ風景―私のアニミズム」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「岩田慶治」の意味・わかりやすい解説

岩田慶治【いわたけいじ】

文化人類学者。神奈川県出身。京都帝国大学文学部卒業。東南アジアを中心にフィールドワークを重ね,部族社会における他界観やカミ(神)観念のあり方に洞察力のある著作を残した。日本文化についても独特の宗教社会学的な考察を加え,代表作の《カミの人類学》は民俗学にも影響を与えた。大阪市立大学,東京工業大学,国立民族学博物館教授を歴任。民族学博物館名誉教授。《岩田慶治著作集》(全8巻,講談社)がある。

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