公立大学法人。1879年(明治12)設立の大阪商業講習所が起源。1949年(昭和24)旧制大阪商科大学(大阪市立)、大阪市立都島工業専門学校、大阪市立女子専門学校などを母体として、新制大学となる。のち1955年に大阪市立医科大学を合併して医学部とした。2006年(平成18)公立大学法人となる。2010年時点で、商学、経済学、法学、文学、理学、工学、医学、生活科学の8学部をもつ公立最大の総合大学である。8学部(ただし商学部は経営学研究科)のすべてに大学院(修士・博士課程)が置かれ、さらに創造都市研究科(修士・博士課程)、看護学研究科(修士・博士課程)もある。聴講生制度や研究生制度を設けて市民に修学の機会を開いている。付属施設に附属病院、数学研究所などがある。所在地は大阪市住吉区杉本3-3-138および同市阿倍野(あべの)区旭町1-4-3。
[喜多村和之]
2022年4月、大阪府立大学と統合して大阪公立大学となった。
[編集部 2022年11月17日]
1880年(明治13)に,五代友厚ら大阪財界有力者16名によって創設された大阪商業講習所を起源とする。大阪市制の発足に伴う市立大阪商業学校(1889年創設),市立大阪商業高等学校(1901年創設)を経て,「大学は都市とともにあり,都市は大学とともにある」という理念のもと,1928年(昭和3)に日本最初の市立大学・大阪商科大学に昇格した(現在も一橋大学・神戸大学とともに旧三商大と称される)。1949年に大阪市立都島工業専門学校および大阪市立女子専門学校との統合によって,新制・大阪市立大学が設置された。2006年(平成18)に公立大学法人大阪市立大学となる。2008年に看護学研究科を設置し,2016年10月現在,8学部10研究科を擁する日本最大規模の公立総合大学となっている。大阪の杉本・阿倍野の2キャンパスに8188人の学生を収容する。2013年以降,大阪府立大学との統合構想が具体化しつつあり,話合いが継続中である。
著者: 平野亮
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報
大阪市住吉区に本部のある公立大学。1879年に設立された大阪商業講習所に始まる。後に府立大阪商業学校,市立大阪高等商業学校,1928年大阪商科大学と発展。49年同大学,市立都島工業専門学校,同女子専門学校を母体に新制大学として発足する。55年大阪市立医科大学を合併して医学部を設け,現在,商,経済,法,文,理,工,医,生活科学の8学部と,経営学,経済学,法学,文学,理学,生活科学,医学,工学,看護学,創造都市の大学院10研究科を設置している。なお,商,経済,法,文の各学部には夜間課程(二部)がおかれている。付属施設として,経済研究所(現,都市研究プラザ),医学部付属病院,刀根山結核研究所などがある。
執筆者:海老原 治善
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