崑山(読み)コンザン(英語表記)Kūn shān

デジタル大辞泉 「崑山」の意味・読み・例文・類語

こん‐ざん【崑山】

崑崙こんろん

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精選版 日本国語大辞典 「崑山」の意味・読み・例文・類語

こん‐ざん【崑山】

  1. [ 一 ] 中国江蘇省の県の一つ。蘇州市の東方にあり、春秋時代は呉に属し、梁代に北の信義県と南の崑山県に二分された。水陸交通の要地
  2. [ 二 ] [ 一 ]の地にある馬鞍山(玉峰山)の異称
  3. [ 三 ] 中国伝説上の崑崙山(こんろんざん)略称

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改訂新版 世界大百科事典 「崑山」の意味・わかりやすい解説

崑山 (こんざん)
Kūn shān

中国,江蘇省南東部の県。人口75万(2000)。上海と蘇州のほぼ中間にある。この付近は長江揚子江)下流デルタにおいて,歴史時代には陸化がすすんでいた地域で,春秋時代には蘇州を都とした呉の領域に属し,前漢にすでに婁県(ろうけん)が設置された。デルタの先端部が開発されるとともに城鎮の設置もすすみ,南朝の梁代には蘇州の東方は北の信義県と南の崑山県に分かれた。崑山は今の松江県にある山の名である。唐代,さらに城鎮が増加するなかで,崑山の名はもとの婁県の地に移り,今に至る。水陸交通の中継地であり,水稲小麦菜種などの農業もさかん。明末・清初の学者顧炎武の出身地でもある。県城の北西平地にひとりそびえる山は玉峰山(馬鞍山)という。
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