川口渡(読み)かわぐちのわたし

日本歴史地名大系 「川口渡」の解説

川口渡
かわぐちのわたし

日光御成道岩淵いわぶち宿(現東京都北区)と川口宿間の幅六〇余間の荒川(旧入間川)にかかる渡し。中世には岩淵郷が管掌し、その渡賃を諸社の修理に充てていた(年未詳五月六日「行崇書状写」相州文書)近世には渡船業務は両宿隔日交替で勤めていたが、両岸とも渡場は川口宿地内にあり、渡船場名も川口を冠称していたことから川口宿が管掌していたものと思われる(天保一三年「船場書上帳」武内家文書)。渡守小屋の位置は、左岸は現在の新荒川大橋から一五〇メートルほど下流の現流路内、右岸は現橋脚下の公園内とにそれぞれあったと思われる(分間延絵図)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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