巨勢山(読み)コセヤマ

デジタル大辞泉 「巨勢山」の意味・読み・例文・類語

こせ‐やま【巨勢山】

奈良県西部御所ごせ市古瀬付近にある山。[歌枕
「―のつらつら椿つらつらに見つつしのはな巨勢春野を」〈五四

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「巨勢山」の意味・読み・例文・類語

こせ‐やま【巨勢山】

  1. 奈良県御所市古瀬と高市郡高取町の境にある丘陵西側のふもとに巨勢野がある。歌枕。
    1. [初出の実例]「巨勢山(コセやま)のつらつら椿つらつらに見つつ思(しの)はな巨勢の春野を」(出典万葉集(8C後)一・五四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「巨勢山」の解説

巨勢山
こせやま

大字古瀬こせの西部にあり、標高二九六メートル。奈良盆地から遠望でき、付近の野・川・路は四季を通じて歌の名所となった。「万葉集」では巨勢の春野・冬野・椿・雉子・雪の歌があり、巨勢豊人・巨勢宿奈麻呂・巨勢郎女らの文藻関係の人名がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android