家庭医学館 の解説
きょせきがきゅうせいひんけつとあくせいひんけつ【巨赤芽球性貧血と悪性貧血】
こうした異常な赤血球は、成熟しないうちに死んでしまうことが多く、このために貧血がおこってきます。
昔は治療法が見つからず、そのために悪性貧血と呼ばれていたのですが、その後、レバー(肝臓)を食べるとよく治ることがわかり、これに巨赤芽球性貧血という名称がつけられました。
しかし、それでも治らない貧血があります。これは、胃液に含まれる因子(胃内因子)が不足しているために、ビタミンB12の吸収障害でおこることがわかり、今日では、これによる貧血を、悪性貧血(あくせいひんけつ)といい、胃を大きく切除して数年以上たっておこります。