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造血薬 ぞうけつやく

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大辞林 第三版の解説

ぞうけつやく【造血薬】

血液中の特に赤血球を増加させる薬剤。貧血治療に用いられる。鉄剤・肝臓製剤・葉酸・ビタミン B12 など。造血剤。増血剤。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

造血薬【ぞうけつやく】

血液,特に赤血球の生成を促す薬剤で貧血の治療に用いる。鉄欠乏性貧血に適用する鉄剤血色素生成因子であり,また骨髄を刺激して血球生成を促進するとされる。悪性貧血には葉酸ビタミンB12が有効。

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世界大百科事典 第2版の解説

ぞうけつやく【造血薬 hematopoietics】

貧血の治療に用いられる薬剤。貧血にも種類があり,おもなものに鉄欠乏性貧血,悪性貧血(巨赤芽球性貧血),再生不良性貧血溶血性貧血などがある。貧血の種類に応じて造血薬も選ばれる。 血液成分として重要な赤血球中の血色素,ヘモグロビンは1分子中に鉄を4原子含んでおり,人体に含まれる鉄の約60%がそれに相当する。食物から摂取され吸収される鉄が,体内から失われる鉄を補充できなくなると鉄欠乏性貧血の原因となる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

造血薬
ぞうけつやく

血液のうちのとくに赤血球を増加させる薬剤。貧血の予防と治療に用いられる。鉄欠乏性貧血には鉄剤が、悪性貧血には肝臓製剤、葉酸、ビタミンB12製剤が用いられる。
 肝臓製剤は肝臓そのものを乾燥粉末としたり抽出物を用いて製したものをいう。
 鉄剤には、オロチン酸第一鉄、硫酸鉄、スレオニン鉄、フマル酸第一鉄、活性ピロリン酸第二鉄が内服で用いられ、含糖酸化鉄(「フェジン」)、グルコン酸第二鉄(「グルフェリコン」)、コンドロイチン硫酸ナトリウムと塩化第二鉄を含む「ブルタール」、シデフェロン(「フェリコン」)は注射剤として使用されている。内服では硫酸第一鉄の徐放錠(「フェロ・グラデュメット」「スローフィー」「テツクールS」など)がよく用いられている。鉄剤の服用に際しては、茶の中のタンニン酸と鉄が結合すると効果がなくなるので、お茶を用いてはならない。
 葉酸は、10%散と5ミリグラム含有の錠剤、1ミリリットル中15ミリグラム含有の注射剤が市販され、内服では1日5~20ミリグラム、注射は1日1回15ミリグラムを皮下または筋肉に注射する。
 ビタミンB12製剤には、シアノコバラミン、酢酸ヒドロキソコバラミン、メコバラミン、コバマミドの4種があり、内服はいずれも1日1000ミリグラム、注射も1回1000ミリグラムを皮下・筋肉注射または静脈注射する。コバマミドはカプセル(250ミリグラム、500ミリグラム含有)、注射用(1000ミリグラム含有)、シアノコバラミンは錠剤(1ミリグラム含有)、注射液(0.5ミリグラム、1ミリグラム含有)、酢酸ヒドロキソコバラミンは錠剤(250ミリグラム、500ミリグラム含有)、注射液(1ミリリットル中1ミリグラム含有)、メコバラミンはカプセル(250ミリグラム含有)、錠剤(500ミリグラム含有)、注射用(500ミリグラム含有)。コバマミドは補酵素型といわれ、メコバラミンとともに生体中に存在する。[幸保文治]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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