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葉酸 ようさん

12件 の用語解説(葉酸の意味・用語解説を検索)

妊娠・子育て用語辞典の解説

ようさん【葉酸】

葉酸はビタミンB群に属する水溶性(水に溶けるタイプという意味)ビタミン。血をつくる働きに関係し、不足すると貧血になることもあります。また妊娠を望んでいる女性や妊娠中の女性は、妊娠前から妊娠初期にかけて1日0.4mgの葉酸を摂取することで胎児の神経管閉鎖障害の発症リスクを低下させるとされています。体内に蓄えることがなかなかできないので、毎日摂取することが大切。緑黄色野菜、果物などに多く含まれています。十分に摂れない場合は、サプリメント栄養補助食品)の利用が勧められます。

出典|母子衛生研究会「赤ちゃん&子育てインフォ」指導/妊娠編:中林正雄(愛育病院院長)、子育て編:多田裕(東邦大学医学部名誉教授)
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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

葉酸

ビタミンB群の一種。ホウレンソウブロッコリーイチゴ、枝豆、レバーなどに多く含まれる。葉酸の含有量を高めた葉酸強化卵も販売されている。胎児の正常な発育のため、とくに妊娠初期の摂取が重要とされる。動脈硬化を予防する効用も報告されている。

(2009-02-24 朝日新聞 朝刊 埼玉全県 2地方)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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デジタル大辞泉の解説

よう‐さん〔エフ‐〕【葉酸】

ビタミンB複合体の一。緑葉野菜・酵母・肝臓などに多く含まれ、欠乏すると貧血を起こす。最初にホウレンソウの葉から抽出されたのでこの名がある。ビタミンM

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百科事典マイペディアの解説

葉酸【ようさん】

化学式はC19H19N7O6。ビタミンB複合体の一つ。ビタミンM,ビタミンB(/c)とも呼ばれた。パラアミノ安息香酸にプテリンとグルタミン酸が結合したもので,水や多くの有機溶媒に難溶。
→関連項目悪性貧血造血薬ビタミンプテリン

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栄養・生化学辞典の解説

葉酸

 C19H19N7O6 (mw441.40).

 B群ビタミンの一つ.化学名はプテロイルグルタミン酸.葉酸の活性をもつ化合物は複数あり,それらを総称してフォラシンというが,葉酸自体をフォラシンという例も多くみられる.食品中にはプテロイルグルタミン酸とその誘導体の還元型,例えばテトラヒドロ葉酸などの形で存在する.欠乏すると,貧血などを起こす.炭素1個の代謝において機能する.ヒト血漿の正常値は6ng/ml以上とされる.

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毛髪用語集の解説

葉酸

脳の栄養とも言われ、脳や脊髄の先天異常を予防するため、妊娠可能年齢の女性に特に必要と言われている成分。単独での摂取より、ビタミンB12ビオチンパントテン酸などと一緒に摂る方が効果的である。

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食の医学館の解説

ようさん【葉酸】

赤血球をつくるのに不可欠なほか、核酸の合成や細胞分裂、発育の促進、免疫抗体の産生に深くかかわっています。不足すると貧血や動悸、神経過敏、子どもの発育不全、脳形成不全をまねきます。レバー、ナノハナエダマメモロヘイヤトウモロコシシュンギク、イチゴなどに多く含まれています。成人1日あたりの所要量は男女とも200μg、妊娠時は400μg、上限は1000μgです。

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漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典の解説

ようさん【葉酸】

水溶性ビタミンのひとつ。ビタミンB12とともに、正常な数・形の赤血球をつくり出す働きをもつ補酵素。特に、緑黄色野菜中に多く含まれる。DNAなどの遺伝子情報を担う核酸の合成や細胞分裂に関わり、新陳代謝や十分な成長を促すほか、ホモシステイン血中濃度を低下させて動脈硬化の予防、悪性貧血の予防などに効果が期待できる。

出典|講談社
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大辞林 第三版の解説

ようさん【葉酸】

水溶性のビタミン B 複合体の一。緑色野菜・肝臓・酵母などに多く含まれる。ヒトのヘモグロビン形成に関与し造血因子として作用。欠乏すると貧血・舌炎・下痢などが起こる。ビタミン M 。

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知恵蔵miniの解説

葉酸

水溶性ビタミンの一種。1941年にホウレンソウの葉から発見され、かつては、ビタミンM、ビタミンB9とも呼ばれた。アミノ酸の代謝やタンパク質の生合成、ビタミン代謝に関与しており、植物の葉の部分や果物類・さつまいも・大豆・レバーなどに多く含まれる。葉酸が欠乏すると、巨赤芽球性貧血神経障害・腸機能障害・口内炎・胃潰瘍などを引き起こす他、動脈硬化を起こしやすくなり狭心症心筋梗塞脳卒中などの発症リスクが高まる。また、ガンを予防する効果もあると考えられている。特に妊娠初期に重要なビタミンであり、厚生労働省では、妊娠を予定している女性は食品に加えて、サプリメントから1日0.4ミリグラムの葉酸を摂取するよう呼びかけている。

(2014-8-21)

出典|(株)朝日新聞出版発行
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

葉酸
ようさん
folic acid

C19H19N7O6 。ビタミンB群の一つ。ビタミンM,プテロイルグルタミン酸あるいはホラシンなどとも呼ばれ,肝臓,きのこ,緑葉中に含まれる。橙黄色結晶。分解点 250℃。水に難溶。酢酸,ピリジンフェノールなどに可溶。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

葉酸
ようさん
folic acid

ビタミンB群の一つ。かつてビタミンMやビタミンBCともよばれていた。分子式C19H19N7O6、分子量441.40。融点250℃。黄橙(おうとう)色針状結晶。酢酸、アルカリ、ピリジンに易溶。プテリジンとp(パラ)-アミノ安息香酸からなるプテロイン酸に、グルタミン酸が結合したプテロイルグルタミン酸で、おもにトリまたはヘプタグルタミルペプチドの形で存在する。1941年ミッチェルHerschel K. Mitchell(1913―2000)らによりホウレンソウなどの緑葉中からある種の乳酸菌生育因子として抽出され、ラテン語の葉foliumにちなんで命名され、ホラシンfolacinともよばれていた。酵母や肝臓などからも抽出され、造血に有効な因子で、微生物の増殖を促進する。
 生化学的に活性な型はテトラヒドロ葉酸FH4であり、炭素1分子を含むメチル基、メチレン基、ホルミル基、メテニル基などの転移酵素の補酵素として作用する。哺乳(ほにゅう)類は葉酸の構成成分であるプテリジンは合成できるが、これをほかの二つの構造(p-アミノ安息香酸、グルタミン酸)と結合できないので、テトラヒドロ葉酸を食物から摂取するか、腸管内の微生物から得る。ジヒドロ葉酸還元酵素は、テトラヒドロ葉酸の再生を触媒する。食物から取り込まれた葉酸はジヒドロ葉酸還元酵素によって生物活性をもったテトラヒドロ葉酸に変えられ、細胞の増殖(DNA合成)に重要な役割を果たす。急速に増殖している癌(がん)細胞は正常細胞より強くこの酵素活性を求めるので、その活性を特異的に下げるメトトレキセートは抗癌剤として使われている。誘導体の一つである5-ホルミルテトラヒドロ葉酸(ロイコボリン)は自然界に広く分布し、ホルミル基をもつが、ホルミル基を移す能力は、活性ホルミル基をもつ10-ホルミルテトラヒドロ葉酸が高い。
 自然食品中に含まれる葉酸誘導体は2~6個のグルタミン酸が結合したプテロイルポリグルタミン酸(プテリン化合物)として存在する。葉酸は、高等動物では腸内細菌が産生するので、必要量はごく微量でよく、実験的に葉酸欠乏症をつくりだすのは困難とされる。なお、葉酸の臨床的効果は、他の因子ビタミンB12との共同作用によってのみ著しい治療効果が得られる。[有馬暉勝・有馬太郎・竹内多美代]

生体との関係

肝臓から抗貧血因子、ホウレンソウから乳酸菌増殖因子として発見されたビタミンであることからもわかるように、ホウレンソウなどの緑黄色野菜、キノコ、肝臓、腎臓(じんぞう)に豊富で、その他の野菜や果実、食肉にもかなり含まれている。しかしながら調理加工、貯蔵中に失われる量が比較的多く、90%に達する例もある。所要量は1日成人0.2~0.4ミリグラム、乳児0.005~0.1ミリグラム、授乳婦0.6ミリグラムと推定されている。核酸やタンパク質の合成・分解に関与し、また骨髄での幼若細胞の成熟にも必要である。葉酸が欠乏すると赤血球の未熟などにより、たとえば巨赤芽球(きょせきがきゅう)貧血などがおこる。
 葉酸は妊娠時に要求量が増大するので、アメリカなどでは受胎前のすべての女性に対して葉酸を強化した食事をとることを推奨している。これは葉酸摂取量が不足している場合、神経管異常neural tube defectの新生児が生まれる頻度が欧米で高くなっているからである。[木村修一]

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世界大百科事典内の葉酸の言及

【造血薬】より

…注射用鉄剤としては,デキストラン鉄,ソルビット鉄などの製剤がある。 鉄剤の無効な悪性貧血の治療に肝臓エキス製剤が有効なところから,有効成分の追跡が行われ,1944年に葉酸,48年にビタミンB12(シアノコバラミン)が発見された。ビタミンB12と葉酸のどちらが欠乏しても,DNA合成に支障をきたし,赤血球生成が障害されて貧血を起こす。…

【ビタミン】より

…前者にはビタミンA,D,E,Kなどがあり,脂肪に含まれる必須脂肪酸をビタミンFということもある。後者にはビタミンB1,B2,B6,B12,C,ニコチン酸,パントテン酸,ビオチン,葉酸などがある。
【各種のビタミン】
 以下,主要なビタミンの生理作用,欠乏・過剰症について解説する。…

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