差額関税(読み)サガクカンゼイ

デジタル大辞泉 「差額関税」の意味・読み・例文・類語

さがく‐かんぜい〔‐クワンゼイ〕【差額関税】

国内の養豚業者を保護するため、価格の安い輸入豚肉にかける関税。国内の流通価格を参考世界貿易機関WTO)と交渉して基準価格を設定し、輸入肉が基準を下回ればその差額を関税として課税する。
[補説]昭和46年(1971)に豚肉の輸入が自由化された際して導入された。非関税障壁にあたるとされ、WTO加盟国では日本の豚肉輸入にのみ適用されている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「差額関税」の意味・わかりやすい解説

差額関税
さがくかんぜい
differential tariff

現行の関税体系のなかで,輸入品課税価格と一定額との差額を税額とする特別な関税。国産品保護と価格安定との調和をはかることが目的である。この関税を適用すると,輸入品の価格が上下しても国内市場には一定水準価格で輸入品が出回ることになる。反面低価格の輸入意欲を抑制してしまう欠点がある。日本では豚肉,ハムなどについて適用されている。

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