師の坊(読み)シノボウ

デジタル大辞泉 「師の坊」の意味・読み・例文・類語

し‐の‐ぼう〔‐バウ〕【師の坊】

師匠である僧。
「―雪隠せっちんと見えて、雪隠にて声有り」〈咄・鹿の子餅
寺子屋の師匠。
「―此事をよしとはめ給はず」〈浮・胸算用・五〉

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精選版 日本国語大辞典 「師の坊」の意味・読み・例文・類語

し【師】 の=坊(ぼう)[=御坊(ごぼう・おんぼう)

  1. 師匠である僧。師僧
    1. [初出の実例]「あるいは元三の装束に、しの御ぼうへの贈り物添へたる文もあり」(出典:曾我物語(南北朝頃)四)
  2. ( 近世、寺子屋の師匠には、僧侶が多かったところから ) 俗体の寺子屋の師匠。
    1. [初出の実例]「嬉しさのあまりに手習の師匠に語りければ、師(シ)の坊(ボウ)此事を『よし』とは誉(ほめ)給はず」(出典浮世草子世間胸算用(1692)五)

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