デジタル大辞泉
「帳場格子」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ちょうば‐ごうし チャウばガウシ【帳場格子】
〘名〙 商店などで帳場のかこいに立てる衝立格子。多くは二つ折または三つ折の低いもの。
結界(けっかい)。
※歌舞伎・鼠小紋東君新形(
鼠小僧)(1857)
序幕「
押入の前に帳場格子
(チャウバカウシ)、内に
大帳を入れし
帳箱」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
帳場格子 (ちょうばごうし)
和風の商店,旅宿などの帳場(勘定や帳付をするところ)の三方を囲う細かいたて格子。結界ともいう。この囲いの中に主人や番頭がすわって机に向かい,商売の事務をとる。仏教では僧俗の座席を分けるための木柵を〈結界〉というが,帳場格子はもと仏教の結界から始まったものと思われる。今日の銀行出納室のスクリーンも帳場格子と同じ意味をもつ。
執筆者:蔵田 周忠
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報