(読み)サク

デジタル大辞泉 「幘」の意味・読み・例文・類語

さく【×幘】

昔、中国で、もとどりを覆い隠し、髪を包むのにつけたきれ。頭巾
天皇神事に臨むとき、冠の巾子こじえいをくくる白い生絹すずし巾子の後ろで結び、その端を垂らす。

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精選版 日本国語大辞典 「幘」の意味・読み・例文・類語

さく【幘】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 古代、中国で、髪を包んだ布。頭巾(ずきん)
  3. 神事に際して、天皇の冠の巾子(こじ)を包む布。白い生絹(すずし)で巾子と纓(えい)とを一つに合わせて巾子の後方で結び、その端を左右に垂らしたもの。→御幘(おさく)の冠(かむり)
    1. [初出の実例]「天皇〈行幸之間帛衣〉斎服衣着幘、就大嘗宮之間御装束也」(出典:西宮記(969頃)一七)
  4. 歯並びが美しいこと。
    1. [初出の実例]「杜若なる者は 岩井氏 幘(サク)に 杜預曰、幘は歯上下相値」(出典江戸繁昌記(1832‐36)三)

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