平均分子量(読み)へいきんぶんしりょう

精選版 日本国語大辞典 「平均分子量」の意味・読み・例文・類語

へいきん‐ぶんしりょう‥ブンシリャウ【平均分子量】

  1. 〘 名詞 〙 種々の分子混合物を、単一の分子から成るものとみなしたときの分子量空気石油高分子物質などで用いる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「平均分子量」の解説

平均分子量
ヘイキンブンシリョウ
average molecular weight

通常の方法で得られた合成高分子の系には分子量に分布があり,低分子化合物の意味での分子量は定義できない.そこで,系全体にわたっての分子量の平均値を平均分子量として用いる.高分子系の示す物性のうち,分子量に関係のあるものとしては,低分子化合物の意味での分子量に対応するものと,その分布とが考えられるが,前者として平均分子量,後者として分子量分布がそれぞれ用いられる.平均分子量の測定方法は多くあり,測定方法によって重率関数が異なるので,数平均分子量重量平均分子量z平均分子量粘度平均分子量と区別されている.また,平均分子量をモノマー単位で除した商は平均重合度とよばれ,平均分子量と同様に用いられている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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