20世紀日本人名事典 「平山照次」の解説
平山 照次
ヒラヤマ テルジ
- 生年
- 明治40(1907)年10月4日
- 没年
- 平成16(2004)年3月14日
- 出生地
- 佐賀県山内町
- 学歴〔年〕
- 同志社大文学部神学科〔昭和19年〕卒
- 経歴
- 昭和12年日本組合霊南坂基督教会副牧師となり、全国巡回学生伝道団を組織して伝道を行う。20年応召、中国で敗戦を迎える。復員後は前職に戻り、月刊誌「キリストの福音」を創刊。戦後初の総選挙では片山哲を応援。23年独立して日本基督教団東京山手教会を設立、麻布で伝道を始めた。教団の新日本建設キリスト運動の特別講師となり、賀川豊彦と共に全国を伝道旅行、35年までに2000回の講演を行った。平和運動にも尽力し、29年教会で8500人の原水爆実験反対の署名を集めた。運動分裂後も日本原水協に参加、30年東京山手教会平和の会を結成、安保闘争では安保批准反対キリスト者会議などで集会、デモを行った。39年日本キリスト教平和団長として中国訪問。41年渋谷区宇田川町に1000人収容の教会堂を建設、平和運動の集会にも提供。日本キリスト者平和の会委員長、日本原水協常任理事などを歴任した。著書に「基督教の恋愛観」「愛と平和の希求―東京山手教会25年史」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報