平王(読み)ヘイオウ(その他表記)Ping-wang; P`ing-wang

デジタル大辞泉 「平王」の意味・読み・例文・類語

へい‐おう〔‐ワウ〕【平王】

中国の第13代の王。在位、前770~前720。父幽王犬戎けんじゅうに敗れたのち、前770年、乱を避けて都を鎬京こうけいから洛邑らくゆう(のちの洛陽)に移した。これを境に、以前を西周以後東周とよぶ。生没年未詳。

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精選版 日本国語大辞典 「平王」の意味・読み・例文・類語

へい‐おう‥ワウ【平王】

  1. 中国、周第一三代の王(在位前七七〇‐前七二〇)。名は宜臼。幽王の子。紀元前七七〇年、蛮族侵入を避けて都を鎬京(こうけい)から東の洛邑(らくゆう)に移した。以後を東周という。前七二〇年没。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「平王」の意味・わかりやすい解説

平王
へいおう
Ping-wang; P`ing-wang

[生]?
[没]平王51(前720)
中国,周第 13代の王 (在位前 771~720) 。名は宜臼 (ぎきゅう) 。幽王の子。母は申侯 (しんこう) の子の申后。父が褒じ (ほうじ) への愛におぼれ,太子宜臼を廃したので申侯が怒り,犬戎とともに周に侵入して幽王を殺した。その結果宜臼は申侯や諸侯に推されて即位し,西・北方の異民族の侵入を逃れて都を東方の洛邑 (河南省河南県) に移した。それ以後を東周といい,斉,楚,晋,秦などが強大となり,春秋時代を迎える。

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