朝日日本歴史人物事典 「平資盛」の解説
平資盛
生年:保元3(1158)
平安末期の武将・公卿。内大臣平重盛の次男で維盛の弟。母は藤原親方の娘,少輔掌侍。仁安1(1166)年に従五位下越前守となり,侍従,右近衛権少将,権中将を経て,寿永2(1183)年に蔵人頭となり,従三位に叙せられる。治承4(1180)年から源氏の追討に活躍し,元暦1(1184)年9月藤戸の戦では大将軍を務め,翌年壇の浦の戦で一門と共に戦死した。少年時代の嘉応2(1170)年に時の摂政藤原基房と「殿下乗合」事件を起こしたこと,建礼門院右京大夫との恋愛でも知られる。<参考文献>安田元久『平家の群像』
(土谷恵)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報