朝日日本歴史人物事典 「幸徳井友親」の解説
幸徳井友親
生年:寛文11.3.25(1671.5.4)
江戸前・中期の陰陽師。幸徳井友伝の次男。兄の友信が病弱であったため,代わりに家督を継ぐ。友景,友種,友伝と3代続いて幸徳井家が陰陽頭についたが,土御門泰福が陰陽頭に補され,そのうえ天和3(1683)年に土御門家に全国陰陽師支配を認める綸旨が出されて,土御門家に後れをとることになった。貞享2(1685)年に陰陽助に任ぜられる。奈良の幸町に居住し,30石の知行を受けていた。元禄14(1701)年,31歳のときに江戸に下り,渋川春海について貞享暦の伝授を受けた。享保8(1723)年には暦博士に任ぜられた。
(林淳)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報