アメリカの推理作家ウィリアム・アイリッシュの長編。1942年に発表した代表作の一つで、サスペンス・スリラーを得意とする作者の特徴がよく出ている。無実の罪で死刑台にあがる寸前の男を救うべく、その恋人と友人が必死に捜査活動を始める。死刑囚のアリバイを証明するたった1人の証人は、バーで会いショーをいっしょに見た奇妙なオレンジ色の帽子の女としかわかっておらず、顔つきも名前もわからない。証人たちは彼女の存在を否定、しかも次々に変死を遂げる。死刑執行時間はいよいよ迫ってくる。やがて驚くべき結末が……。時間の流れとともに、急速にサスペンスが高まっていく作者固有の手法が巧みである。
[梶 龍雄]
『稲葉明雄訳『幻の女』(ハヤカワ文庫)』
菊の節供,九月節供,重九 (ちょうく) ともいう。五節供の一つ。旧暦9月9日の節供で,奈良時代より,宮中では天皇が紫宸殿に出御し,群臣に宴を賜わり詩歌文章をつくらせる菊花の宴が行われ,年中行事となった...
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