日本歴史地名大系 「広矛神社」の解説 広矛神社ひろほこじんじや 山口県:厚狭郡楠町万倉村広矛神社[現在地名]楠町大字奥万倉 正楽寺有帆(ありほ)川の上流、万倉(まぐら)盆地の北、正楽寺(しようらくじ)の丘に鎮座。社のすぐ南に中世以来領主の崇敬をうけた天竜(てんりゆう)寺がある。主神は大己貴神・事代主神・武御名方神、配祀は仁徳天皇・市杵島姫命・素盞嗚尊。旧郷社。「注進案」によれば、正応―永仁(一二八八―九九)の頃に創建されたと伝え、若一王子(びやくいちおうじ)と称し、古くは万倉村の栢(かや)ノ木(き)にあったという。建武三年(一三三六)厚東武実の一族物部政家が社殿を修築、その棟札写を載せる。文明三年(一四七一)社の近くに葬場がつくられ、神託により大内氏の家臣平(杉)武辰が同村平野(ひらの)に移建。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by